「知ってた…。」

???

私の頭の上には『?』が浮かぶ


「樹莉……俺も好き…だ」


そして、私の唇と高橋くんの唇が重なった。
今までとは違う甘いキスだった


「……樹莉…」

耳元で甘く囁いてきた

「……高橋くん…」

私も頑張って言ってみた

「俺の名前 俊哉なんだけど…」


「そうだったんだぁ!」

初めて知ったよ
好きな人の名前を知らなかったのはどうかと思うけどね


「はぁー やっぱりお前は鈍感だな…俺は樹莉に名前で呼んでほしいって言ってるんだけど…」

えっ、恥ずかしいよ…

「樹莉…」


「し……俊……俊哉」