もう、野田をイジメないでください!」

俺は深々と頭を下げた 野田の事になると、自分が自分でなくなる気がするし
人に向かって頭を下げたのは初めてだった。


『王子……?どうしたのですか?』


「とぼけないでください! この頃野田が俺を避けるのは先輩達の仕業なんですよね?」


『…えぇ そうよ だって樹莉チャンムカつくんだもの なんか急に王子と仲良くしちゃって調子に乗ってるからちょっといじめたくなったの』



「僕は野田と仲良くしたいんです! 僕の大事な初恋の相手なんです!
そうやって先輩達は僕の恋をめちゃめちゃにする気ですか?」



先輩達は俺の声にビックリしていた



『・・・分かりましたわ 王子がそこまで樹莉チャンに本気ならわたくしたちは全力でサポートしますわ』



「ありがとうございます それでは失礼します…」







これで、野田へのイジメはなくなったし先輩達も応援してくれる事になったから良かったな…