「お袋。」

「どうしたの?」

「行ってくる。」

「え?」

「優子がヤベぇ。」



こんな状態で無茶だって
分かってる。



でも…。



命を懸けてでも守りたいから。



「龍司…っ。」

「ごめん。
 でも…守りたいんだ。」

「…。」

「俺は優子を何が何でも
 守りたい。」



だから…。



「…分かった。」

「え…。」

「無茶はしないで…って
 言っても無理ね。
 いってらっしゃい。」

「お袋…。」

「先生には伝えておくわ。
 早く行きなさい。」

「ごめんっ。」



俺は急いで服に着替えて
出て行った。



北口通りの3丁目って…。



ラブホ街じゃん。



やべっ。