「龍司…良かった。」

「俺…生きて…る?」

「生きてるわよ。」



そうだ。



「ゆう…こは?」

「今出掛けてるわ。
 しないといけないこと
 があるって。」



しないといけないこと…?



「そう…か。」

「龍司5時間も手術
 してたのよ?」

「まじ…?」

「優子ちゃんがずっと
 心配してたわ。」

「ふっ…。」



また…会えるな。



良かった。



「先生呼ぶからね。」

「あぁ…。」



優子。



どこ行ってんだ?



「龍司くん。
 調子はどうかね?」

「ちょっとダルイっす。」

「薬が効いてる
 みたいですし。
 安静にしておいて
 ください。」

「はい。
 ありがとうございます。」

「目が覚めて良かった。」

「先生のおかげです。」

「では。」