恋の魔法


私が一歩後ろに下がると竜樹が心配して
声をかけてくれた

「どうした、気分でも悪いのか?」

「ううん、なんでもない!」


竜樹達に聞こえてるか分からないけど

周りの人たちのヒソヒソ声

『真理ちゃん達よく佐倉さんと仲良くできるわよね』

『あんな地味な子似やわないよね』

『竜樹くんとか優しいから・・・』


優しいから地味な私を側に置いてくれてる
ってか?


そんなの全然優しくないじゃん

竜樹や夜月はそんな人じゃない


『身の程知らずもたいがいにして欲しい』


知ってるし
私が地味な事とか 真理達に合わないとか・・・

自分が一番知ってるよ

「コソコソ話するくらいなら直接言えばいいんじゃないの?」


そう言ったのは

真理だった