空色の天使

「何しに来たんや」






瞬君はめんどくさそうな顔をして、




手で口を押さえながら欠伸をした。








「彼女が遊びに来たらアカンの?」







美香は艶のある長い髪を、



後ろにサッと払った。









美香のイラッとした時の癖だ。








私はしばらく何も言わないことに決めた。








「別にアカンことないけど」




「じゃあええやん」










瞬君は『もう暗いやろ』と言い訳がましく呟いた。






明らかに美香が来て迷惑そうだ。







付き合ってるのに、何でなんだろ?









美香のコト好きじゃないなら、



そんな態度は取らないはず。









私はそういうのを見抜くのだけは得意だ。






何かあったな、この2人…