空色の天使

――――――――――




「この家」






美香が立ち止まったのは、




『普通』という言葉がふさわしい家だった。







私の家から結構近い。






でも地区が違うから、



今まで知らなかった。







「入るで」







美香が勝手に入ろうとしていたので、



私は慌てて止めた。