私はびっくりして、 日誌を落としかけた 髪の毛が、 立ってて、 ガムを噛んでて いかにもチャラそうで モテモテな男子―。 『あれ、まだ残ってる人いたんだ。』 声は少しハスキーで、 私はどきっとした…。 『も…もう、帰るので…』 『え、いや、俺鞄取りに来ただけだから。いつも森山さん偉いよね』 『え…。』 私の名前知ってて くれてる…。 『嫌な顔せずに、ちゃんと仕事やってさ、』 ニコッ 笑った…。