「おはよう」 朝の教室は結構騒がしい。 「鏡花~ 昨日の算数の宿題見せて!」 宿題を忘れた友達がみんなに聞いて回ってるからだ。 「麻実、また忘れたの~!! ちゃんとしなきゃいけないじゃん!!」 朝、先生が来るまでに宿題を終えなくてはいけないから、みんな必死だ。 「桟道さん、俺にも算数の宿題見せてくれる?」 クラスの中でほとんどがあたしを鏡花と呼ぶ、 苗字では久しぶりに呼ばれたような気がする。 あまり聞きなれない声が聞こえたほうを向いた。 「いい??」 そう言う上月君がいた。