君と学校で

(……あいつらまたサボってんの)

(いいじゃん別に、私達には関係ないよ)

(もう4時間目だぞ、ふざけんじゃねー)

今は授業中、幸い風音と私は席が近いから話しやすい

今は先生にバレないように小さな声で話している。

(カリカリしないの。確かに風音はまじめだから許せないの分かるけど)

(私だってサボりたいのに)

(そっち!?)

訂正、風音はまじめな子ではありません。

(ごめん、志音、私もう我慢できない「トイレ行ってきます」って言って1時間くらいサボってくるわ)

(ダメだよそれ!1時間って、どんだけ長いトイレなの!?)

「水城さん、伊藤さん、うるさい。」

「「ごめんなさい」」

((………))


沈黙


(ほら、志音のせいでばれちゃった)

(責任のがれしないでよ!風音の声が大きいんだって)

(私の声はそこまででかくないもんね!!!!)

「水城さん、伊藤さん、だからうるさいって」

「「ごめんなさい」」

「さっきからごめんなさいって言えばすむと思ってるだろ」

「「すみません」」

「いや、謝り方変えればいいって問題じゃないよ君達」


周りの皆は私達の行動をみて笑っている

なんか恥ずかしくなってきた。


私たちは席に座り、話すのはやめて真剣授業に取り組みはじめた。

教室にもそんな雰囲気が出始めていた。


とっても静かで…私語ひとつない。


あぁ…この雰囲気、教育委員会に見て欲しい!


そのとき


誰かが教室のドアを勢いよく開け、始まったばかりのいい雰囲気をぶち壊した。

「おーい、先生!俺と海斗、なんか腹らへんが痛いから早退する!」

そこに現れたのは友哉さんだった、海斗さんはいないみたい。

「はぁ~、どうせ君ら2人はサボりでしょ?」

先生が呆れ口調で言うと海斗さんは正直に答えた。

「うんサボり」

相変わらず友哉さんは愉快だな、と思っていたとき、私の隣でなぜか黒いオーラを放っている人がいる事にきずいた。

…まさか。

風音!?