そこには、
駿先輩と弘喜
の姿が……。


「メールしたのに!」


「あっ!まじ?」


よいしょ


地面に
しゃがみ込む。


「柑菜!!」


声がする方を
見ると、
じいちゃんが
りんごを袋に
入れ5.6個持って
来た。


「今ねぇ赤羽さん
ちから
りんご頂いた
から、おばあちゃん
に剥いてもらい。」


はいはいはいはい


それだけ言うと
家に戻って行った。


「やべー、
じいちゃんウケる。」


「今ので!?何が!?」


何で!!?


ぶぉーぶぉー


「あっ!お母さん
帰って来た。」


このバイクみたいな
音を出して
走るのは
間違いなく
お母さん……。


やっぱり……


車を止めると
中から出てきた。


「おかえりー」


「ただいま!」


「あっ!こんにちはぁー」


にっこり笑って
駿先輩と弘喜に
挨拶。

お母さんは、
挨拶が出来ない
奴は認めない
らしい……。


「「こんちは!!」」


よくできた
と言う顔を
したお母さんは


「中、入らないの?
とりあえず、
お母さん疲れたから
寝るね~」


と言い、家の中へ。