―キーンコーンカーンコーン―


授業終了のチャイム。


すると、友美は
思い出したかのように
棚からおりた。


「今、義也君達体育だ!!」


義也君…。


3-2の友美の
元カレ。


体育館と技術室は
近く体育館から
人が出てきたら
わかるように
なっている。


「では、当番さん挨拶」


挨拶が終わると
同時、もしくは
挨拶の途中、友美
はあたしの手をひき
義也君が通るで
あろう一年生の
廊下を何往復も
した。

ストーカーじゃん!!

「友美?こう言うの
世間一般敵に
ストーカーって
言うんだよ??」


「違うもん!!
これは、友美の
趣味なの!!」


あっそ……。


「あっ!!来た!!」


反対側から
こっちに
歩いて来る
義也君の姿。



………。


あたし達の
横を通り過ぎ
3階にのぼって
行った。


ドンっ!!


!!?


横を見ると
バタリと倒れ込む
友美の姿。


「えぇー!!?」


友美は、目を
輝かせ、ながら
超音波級の高い
声を出して、
「カッコイい!!」
を連呼……。


バカだな……