優子はどこから見ても、いまどきの女の子だった。 今までの 黒髪に二つ結いも、 中学の校則だったながいスカートも。 ――全部やめてやった。 新しい制服は、しょっぱなから切った。 ひざ上何センチだろ、とかいまさら考える。 鏡の前に立って、静かに深呼吸した。