ジャージから着替えて厨房に戻ると、見たことのない人がいた。 「玲、この人は今日からバイトに入ってもらう、高橋 光輝くんよ。いろいろ教えてあげてね!」 後ろを向いていたその人が振り返った。 「高橋光輝です!よろしくお願いします!」 少し茶色に染められていて、猫っ毛の髪。 低いけど優しくて、包み込んでくれるような声。 180cmはあるであろう身長。 あたしはその人に・・・ 高橋光輝くんに 一瞬にして心を奪われてしまったんだ。