キミと恋の途中


「まじで!?優??」

俺の体をこれでもかと言うほど揺さぶってくる。

「ああ・・・・。母さんの再婚相手の新堂信汰さん。」

軽く目が回りながらも答えた。

「かっけー・・・・。」

信汰さんをジロジロ見ながら陸斗がつぶやく。


「ほらっ。早く検査はじめるぞ。」

俺は陸斗を連れて列へ戻った。


俺は新堂だから順番はまだ先。陸斗も長谷川だから後のほう。

「お前・・・。ホモみたいだからあんまジロジロ見んな。」
悪態をつきながら陸斗に注意する。

「優の母さんって面食いだな。」
「ああ・・・。」


たしかに母さんは面食いだ。
おまけに玉の輿だし。
俺の父親も顔は良かった。3歳の時に亡くなったから写真でしか顔を見れないがな。


「次ー。新堂。」
「はい。」

俺はスタッと立ち上がった。

「お願いします」
「これを右目にあてて・・・。」