教室に行ってまで飴ちゃんを貰いにいくのはどうかと思うけど、やっぱり欲しい…


「うん、絶対行く!」

「おっおう!」

陽は、ニカッと笑った。
だからあたしも笑ってみせた。



「ここにくるまでに、美味しそうなレモン味の飴ちゃんがあってん! けど、引き止めるの悪いと思ってやめといたねん。」


「……そっか…」


陽を見ると、すごく険悪な顔して俯いていた。

「…こんな話されてもつまらんよな、ごめん。」


「え!?っあ、いや、そんなんやなくて…」



「…あ、アメちゃんと陽ー!」


陽がオドオドしてると、ショップからランと吏彩が出てきた。

あたしは反射的に立ち上がった。


「待たせちゃってごめんなー」


「ううん、大丈夫! 何買ったん?」

あたしが袋を覗こうとしたら、袋を後ろに隠された。


「内緒!後で見してあげるっ♪」


「…うん!絶対見せてな!」

あたしが吏彩と笑い合ってると、いきなりランが口を開いた。



「てゆうかお前ら、何喋ってたん~?」

「そうそう!めっちゃいい雰囲気やったやん! あの短時間で何があったんよー」


2人がやたらニヤニヤして聞く。
なにか勘違いしてないか?

「なn「勘違いすんなよ、なんもなかったから!」

あたしが言う前に、陽に言われてしまった…。



「なあんだ、つまんねーの!!」

ランが勝手に「何か」を期待したんだろ…