「……誰と電話してたの?」
「女友達。もしかしてあたしを疑ってるん…?」
あたしは、その人のお腹に胸を押さえつけるように抱き着いた。
「いや、ちゃう。ちょっと不安やっただけ。」
「浮気なんてするわけないやん! だから、あたしの部屋いこ?」
「うん」
「あっでも、まだ洗濯入れてないから、入れてからいく」
「おう。はよきてな」
「うんっ」
あたしは、携帯をスカートのポケットに入れた。
…発信履歴を消して。
彼氏であり幼馴染みである悠。
あたしの1つ上。
切れ目で長身で、クールな感じ。
口より手が先にでるから、気を付けなければならない。
洗濯物を入れて、あたしは部屋へと急いだ。
…部屋に入ると、悠は ベッド座ってこちらを見つめていた。