吏彩と茶髪くんの近くに寄ってはみたが、どうやらあたしに気付いてないようだ。
「吏彩、昨日 眼科いったけど異常なかったし!!」
「嘘つけ!そこの眼科はおかしi「わーーーーー!!!!!」
大声張り上げて、口喧嘩を止めたのはいいけれど。
茶髪くんの「なに?」という視線が なんともいえなくて合わせられない。
「あっ、その、えっと~…、…そろそろチャイム鳴るし、教室行こ?」
吏彩の手を引っ張って、教室にダッシュした。
「ちょっと、アメちゃん!! いきなりどうしたん?? びっくりしたわ~」
「あぁごめん。えっと…茶髪くんに聞きたいことあったんだけど、叫んだ瞬間忘れちゃって~えへへ」
「そうなん? そしたら、ハルの番号教えてあげる!メールで送っとくなぁ!」
「ほんまに?ありがと!じゃあ、メール待ってます!」
「うんっ」
「おい、席つけよ~」
ちょうどいいところに先生が来たから、あたしたちは席に戻った。