「ほっほんまに黙るなやハゲ!!」


「黙れっつったんアンタやん!!それにハゲてないし!!目ぇ大丈夫??」


「さっきまでランにメロメロやったのはどこの誰かな!?」


「なっなんやて!?」


…聞けば聞くほど内容がしょうもないな…


「この2人な、幼なじみやねんて」

ランが小さな声であたしに言う。


「あ、だから仲良しなんやね」


「そうそう。なんか観戦してるみたいやな、俺ら」


「うん、面白いね(笑) あっ、あの茶髪くん名前は何てゆーん??」


「アイツ?……まっまあ、そういうことは本人に聞いたら?」


「えぇ、教えてよーっ!」


「個人情報やからねー」


「意味わからんやん!ランのケチーっ」


「あはは、よく言われるー」


ランは教えてくれなさそうだ。

だから、このしょうもない口喧嘩を止めて、吏彩に聞こう。