バンッ!!
という豪快な音と同時に、頭が痛くなり目が覚める。
「ぃったぁ…」
何となく上を見てみると、明らかに怒ってるであろう表情をした人が、本を丸めて持っていた。
詳しく言うと、国語の(バーコード)ハゲの嘉村義明先生(通称よしあき)が国語の教科書を丸めて持っている、だ。
恐らく、その教科書であたしの頭を叩いたんだろう。
その教科書を見て
「あたしの貴重な貴重な睡眠の時間を…」
だんだんと沸き上がる感情、それは
「…邪魔したん誰やねんっ!!!」
怒りだ。 ヽ(`Д´)ノオイコラァァァァ!
「…おい柳」
その低い声は、紛れも無くよしあきだ。
「お前…私の授業で居眠り、しかも逆ギレなんざいい度胸してんなぁ???」
“私の授業”?
“わたしのじゅぎょう”??
え、なんのことだろ…
「…なあ、吏彩~。今って、まさかの国語の時間??」
隣の席であり親友でもある、樫野 吏彩(かしのりさ)に聞いてみる。
「イエス!」
そう言って親指を立てる。
今日の吏彩は何かおかしい。
ウィンクまでしてみせる吏彩。
変な物でも食べたんかな…
でも、新しい情報を手に入れたため、最初から考えてみる。
今は国語の時間で、よしあきはむっちゃ怒ってて、「私の授業で居眠り、しかも言い訳なんて、いい度胸してんなぁ??」って…
「私の授業で居眠り」??
「授業で居眠り」??
「いねむ…
…ハっ(;゚Д゚)!!!