「・・・ま、その大切な刀を返してもらえるのはまず無いと思うけどね。」
「・・・そう、ですか・・・」
「一くんが来るまで、俺がここにいるよ。一人にしておいたら、逃げるかもしれないからね。」
そういって藤堂は、狭い部屋の隅っこに座る。
「・・・あの、いつ私ここから出られるんですか?」
「・・・まぁ、多分二日や三日では出られないと思うよ。もし、出られるとしたら、死んだときぐらいだろうね。」
「・・・。」
空音は悲しそうに顔をゆがめて俯いた。
「・・・ッ、なんでそう、・・・・・出雲にそんなに似てるのかな・・・」
「・・・・え?」
空音は顔を上げるが、藤堂は顔を逸らしていて、顔色は伺えない。
一瞬だけ見えた・・・藤堂は、苦しそうに顔を歪めていた。



