「あ、それと、君には何をするにも監視が付くから。そこらへん、覚えておいてね。あと、君が持ってた脇差はこちらで預からせてもらうね。」
「脇差を?!・・・い、いつのまに・・・!!返してください!あれがないと、駄目なんです!」
空音は藤堂に掴みかかり、必死で訴える。
しかし藤堂はそんな空音をただ冷たい目で見つめて言った。
「なんで必要なの?ここから出られないから?それとも、ほかに何か理由があるから?」
なんで必要?
そういえば、なんで必要なの?
監視が付くということは、剣の腕が立つ人が来るに違いない。
そんな人に、初心者の私が脇差ひとつで勝てるわけがない。
そんなの最初から分かってる。
じゃあ、なんで必要なの・・・?
違う、私にはあの刀が必要なんじゃない。
「・・・必要、なんかじゃない・・・私には、あの刀は・・・」
ないと、駄目なんだ。
何かに使うわけでもない。
持ってないと、駄目なんだ。



