今、この部屋には藤堂と空音の二人しかいない。
「…つまり、土方さんが帰ってくるまでここにいろ…と。」
報告は土方さんが帰ってきてからすればいい。
「それまで何をして過ごすかなぁ…」
部屋はちゃぶ台ひとつしかなく、恐ろしく殺風景だ。
ゆっくりと畳で寝息をたてている空音に視線を移す。空音は幸せそうに微笑んでいる。
その頬を、人差し指でつつく。
「……んー…」
柔らかい頬がへこみ、空音の顔が少し歪む。
そして頬をつついている手を払いのけた。
藤堂は払いのけられた右手を見つめた後、次は空音の鼻を摘んだ。
最初はあまり変化はなかったけれど、徐々に顔を歪めていく。
酸素を求めて口をぱくぱくと開け閉めする。



