「…近藤さん。さっさと屯所に戻らねえか?ここで敵が来たら終わりだし、もうすぐ朝だ。暗闇で襲われることはねぇ。」 土方は、近藤という男に向き直る。 近藤は顔色の悪い沖田を担ぎ、土方の言葉に頷いた。 「ずらかるぞ、てめぇら!」 近藤の声で、池田屋にいた新撰組隊士が、外に出て行く。 「山崎ィ、この女担いでけ。」 「うぅわ、人使い荒いわ〜。」 土方の声で一度消えたはずの山崎が姿を表し、畳に倒れていた空音をおぶった。