「総司!!!!」



大きい声とともに襖が開く。

大人の男が二人、部屋に入ってくる。



「総司、大丈夫か、何もないか?!」



「・・・近藤さん、大丈夫です。心配しないでください。」



そういう青年の顔はとても青白く、今にも倒れそうだ。



「・・・そ、総司、お前、吐血してるじゃないか!!大丈夫じゃないだろう!!」


「近藤さん、俺は残ってる奴片付けてくる。」


「ああ。トシ、あんまり無茶するんじゃないぞ。」


「わかってる。」


一人の男が長く、高い所で結った髪を翻して部屋を出ていこうとする。


が、



「沖田組長!!!」



また入ってきた男3~4人に邪魔をされ、結局部屋に残ることとなった。