時がたつのがとてもゆっくりに思えた。 刀のぶつかり合う音も、鼻が曲がるほど嫌な血の匂いも、嫌に高鳴る心臓の音も。 全部が全部、とてもゆっくりで。 ゆっくりと暗闇に包まれていく世界は、元から真っ暗で。 私が意識を失うことなど、誰も気づかない程に。 極度の緊張で、私の意識はそこで途切れた。