旅館『池田屋』 そう書かれていた提灯を見た。 「会合なんて、初めて来ます・・・」 「心配しなくても、黙って話を聞いてるだけでいいよ。」 優しく笑う栄太郎の笑顔に安心しながらも、旅館へと歩をすすめる。 旅館は思っていたよりも広く、そして綺麗だった。 -----今思えば、この時点で暴れてでも二人の手を引いてこの旅館を去るべきだった。