ドサッ 「?!」 突然何かにつまずき、転ぶ。 恐らく下には注意していなかったのだろう。 「ってェなァ。誰だァ?」 倒れ伏している自分の下から聞こえてくるのは、男性の声。 「あ、あぁ!すいません!」 慌てて男性の上から退き、着物に着いた砂を手で叩いて落とす。 「あ?ここらへんにくる奴ァ久しぶりだなぁ。ほぉ、可愛らしい嬢ちゃんだ。」 男性はゆっくりと起きあがり、空音の顔を覗き込む。