「うん。だんだら模様の羽織りですよね?」 「あぁ。気をつけるんだぞ。」 桂の見送りで先ほどまでいた屋敷を出て、いざ甘味どころへ向かう。 都は予想以上に人が多く、迷子にならないようにするのが精一杯だ。 「そう言えば、新撰組ってどんな人たちがいるの?」 「あぁ。有名なのは土方歳三、近藤勇、沖田総司ぐらいじゃないか?」 高杉が頭を捻らせる。 まぁ、なんだかんだいって食べたことのない甘味が楽しみだった為、いつの間にか新撰組など頭の隅に追いやっていた。