しばらくの沈黙のあと、天井裏が騒がしくなる。
「ちょ、なんやの?!薫持ってるゆうとったやん?無くしたいうたらただじゃすまさへんで!」
「え、だって香織、そのあとに『薫どんくさいから、うちがもっとったる。』って・・・」
「声まで真似せんでええわボケ!ハゲ!」
「いっ、いたっ!痛いよ香織!」
「・・誰ですか、天井裏に居る人たち。」
空音が少し引いた目で高杉を見つめる。
「あぁ。新しく雇った忍び及び護衛だ。」
まるで自分は他人だとでも言うように遠くを見た目で高杉は呟いた。
「・・・大丈夫なの?」
「あぁ。やるときはやる。そういう奴らだ、多分。」
栄太郎の問いにもあやふやな答えを出して紛らわそうとするが。
「そうやで!やるときゃやるんや!あんま見下しても無駄やで!自分、うちの実力知らへんやろ!知らん癖に心配すんなや!ハゲ!」
天井裏から降ってきた人のお陰で、高杉の頑張りは見事崩れ去った。



