『しっかりするんだ。一度目を閉じて、深呼吸をして。いったん落ち着け。』 そんなこと言われても。 背中の激痛は収まらない。 『いいから俺の言うとおりにしろ!』 バチィィン! 頬をビンタされる。 頭は冷えたが、薫君の姿が見えないまま攻撃されたので恐怖しかないだろう。 『目を閉じて。』 ゆっくりと目を瞑る。 『深呼吸をして。』 深く息を吸い、また深く息を吐く。 『いいよ・・・目をあけて。』 ゆっくりと目を開く。