「・・・これは・・・」
初めて見た光景じゃない。
直感がそう告げている。
血だまりのもとへと歩く。
ぽつ。
「っ?!」
血だまりを囲うように何かの芽が芽生える。
それは急速に成長し、形を成していく。
「・・・たん、ぽぽ・・・」
【約束だよ・・・ずっと・・・】
広がっていく血だまり。たんぽぽを飲み込み、血だまりは空音の足もとまで届いていた。
【また、このたんぽぽが咲くころに・・・】
思春期を少しすぎたような青年の声。
「・・・誰?」
何処からともなく声がする。
広がった血だまりからたんぽぽが急速に芽生えていく。



