【ごめんなさい。】 布団から潜り込み、視界が真っ暗になったとき、ふと後方から声が聞こえた。 即座に布団を巻き上げ、声のするほうへと目を向ける。 そこは壁だ。 それ以外、何もない。 ………言葉にできないほどの喪失感を感じるのは何故? 【ごめんなさい。】 まただ。 徐々に布団に潜り込んだときのように視界が暗くなる。 【ごめんなさい。】 また後方から声がした。 素早く後ろを振り返る。 ……闇のなかで、やっと瞳に映ったのは、血溜まりだった。