そういえば、桂さんから教えてもらった気がする。
「・・・拾ってもらった人に教えてもらいました。それ以外知りません」
空音は正直に答えた。
土方の怪訝な表情は消えなかったが、まぁその理由でたぶん納得したようだ。
土方がつぶやいている。
「総司には合わせねぇ方がいいか・・・」
隣では藤堂が暇そうに胡坐をかいている。
こっちは緊張していて手汗が半端ないというのに。
・・・家に、帰りたい。
桂さんや、高杉さん、栄太郎さんのいる家に。
今起きてることは、すべて夢だったらよかったのに。
全部悪い夢だったって・・・。
そういう思いが脳裏をかすめたが、すぐに消す。
そんなことを想ったって、過去には戻れない。



