翌日。
私はいつもよりも早く起き、急いで着替えた。
行くのだ。道場に。
いつもより早く起きたためかお腹はあまり減っておらず、家の人に見つからないように屋敷を出る。
なるべく早く歩き、道場へと進む。
道場から屋敷はそんなに離れておらず、5歳の私でも疲れずに到着することができた。
「こんにちは!」
そういって昨日と同じように道場に入る。
昨日よりかは人数は少ないけれど、それなりに道場には人がいた。
近藤さんは私を見るなり微笑んで、こちらへ近づいてくる。
「おお、早起きしたな。約束通り、剣道を教えてやる。その着物じゃ、無理だな・・・。そうだ、惣次郎の小さい着物が残っているはず。それでよければ着るか?」
「そうじろー……って、昨日のお兄ちゃん?」
「あぁ、そうだ。今もあっちで稽古してるぞ。
……おさがりは嫌か?」
「ううん、嫌じゃない!着る!」
即答した。
お兄ちゃんの、というのもあるが、早く稽古をしてみたい。



