段々と夢は薄れ、現実味が溢れてくる。
「待って・・・まだ、思い出せない・・・!!!」
どれだけ手を伸ばしても届かない。
目を覚ましたら、いつもの天井。
うたた寝していたはずなのに、いつの間にか布団で眠っていた。
多分、桂先生が布団を敷いてくれたのだろう。
「あとで、お礼・・・言っておかなきゃ。」
しかしいくら記憶をたどっても、先ほどの男の子の顔は出てこず、鈍い頭の痛みを感じるだけ。
多分、無くした記憶に関係がある。
そう悟った空音は、急いで桂のもとへ走る。
桂先生なら、何か知っているかもしれない。



