「確かに、出雲は何かと背負いやすい性格をしています。けど・・・本当に、それだけなんですか?本当は・・・?」




出雲は顔をゆがめる。




「何が、言いたいの・・・?」




「お屋敷で、いつも一人。いつも一緒にいてくれるのはお空さんだけだ。って言ってましたよね?そして、お空さんが死んでしまいました。私からみると、出雲は死に急いでいる感じがします。・・・何故ですか?」






お空さんの後を追うつもりか。
出雲にはそういっているように聞こえた。





「・・・そうじろーには、関係ないよ。」




そういって、出雲は微笑んだ。
そうじろーは、ひどく傷ついた顔をした。


手の力が緩む。
出雲は惣次郎の手を振り払った。



「あ・・・ッ」




「ばいばい、そうじろー。」