「いいいいいずううもおおおおお!!!」
近藤は目に涙を貯めながら出雲に近寄り、抱き着こうとしたが怪我を思い出して頭を撫でるだけにした。
「今日はせっかくきたんだから見学していったらどうだい?」
「うん・・・そうする!」
出雲は道場の端に座った。
バシンバシンと竹刀のぶつかり合う音。
「心地いい・・・」
ここにいる間だけ、空姉さんを忘れていられる気がする・・・。
そう思った瞬間、怖くなった。
忘れていられる?
身を挺してまで自分を助けれくれた人を?
自分だけ、幸せに過ごすというのか?
自分だけ・・・・?



