そんなの、わかっていた。理解していた。
自分が、この屋敷の中でいらない存在だと。
理解、しているつもりだった。
耐えていられた。
本当の理由までは知らなかったから。
だから、お父様のそっけない態度も。
突き刺すような使用人の視線も。
いつかは温かいものへと変わるんだと、思い込んでたから。
・・・耐えられたんだと、思う。
「・・・・ううん、違う。」
知らなかったんじゃない。
そんなの、幼いころから薄々と気づいてた。
耐えられるものじゃない。
つらかった。身内から、向けられる視線は。
それを全部、抱きしめてくれる人がいた。
全部受け止めて、私を必要としてくれた。



