・・・空姉さんは?
・・・生きてますよ、ちゃんと。
「・・・空姉さん、生きてないじゃん・・・」
それが出雲を生へとつなぎとめるためだと分かっていてもそうじろーを一瞬憎んだ自分が恨めしい。
多分、空姉さんは死んだと言われていたら、出雲も後を追っていただろう。
背中は痛いまま。
背中の痛みは、一人生き残った出雲を戒めているようだった。
空姉さんのことも、つらかった。
なのに。
『なんせ妻の浮気が原因で出来た子ですもの。』
その使用人の何気ない一言が、胸に突き刺さった。
薄々と感じていた。空姉さんと私の違い。
そういえば母は、自害したんだっけか。
私を生んですぐに。
それも私のせいかな。
空姉さんは望まれて生まれてきた。
お父様に似た美しく妖艶な外見。何でも出来て、みんなからも頼られて。
私と言えば、お父様とは全くと言っていいほど似ておらず、おそらく母とも似ていない。浮気相手の顔と良く似ている。
嫌だ、こんな顔。
目は実年齢以上に幼いように思わせ、ぷっくりとした唇はまるで日本人形みたい。



