届け物は、脇差だった。
でも、身に覚えはない。
「沖田惣次郎というものからで、誕生日のお祝いだそうです。」
使用人は女性らしいゆっくりとした口調で言う。
「・・・そうじろーから・・・」
出雲はうれしそうに目を細める。
ゆっくりと刀を脇差から抜く。
『早瀬出雲』
そう彫ってある。
「出雲様の護身用にと、持ってこられたのですが出雲様はまだ目が覚めておらず、出雲様の容態をお聞きになって帰っていかれました。」
「後でお礼しに行かなきゃな。
・・・空姉さんは?」
「・・・それが・・・」
使用人は気まずそうに目をそむけた。



