奏でる愛唄




唄Side




社長は私が嫌いだから



私達が嫌いだからデビューさせないのだと思っていた



だから正直どうしていいかわからない



「これを」



社長は引き出しから1枚の手紙を出した



手紙を受け取り文章に目を走らせた



すると



「げ……げっ……か?」

私が作詞作曲したハズの月花だった



若干違うがほとんど同じだった



「やはり親子だな。唄菜の才能をお前は引き継いでいる」



私がお母さんの才能を……



少し嬉しかった