「今夜のゲストを紹介する!!遠川 唄! 新人歌手だ!」 俺の唄の紹介にざわめく客席 唄が出て来た扉の向こうに悔しそうに唇を噛み締めるスタプロの社長がいた 「では歌っていただきましょう。遠川 唄で“月花”」 唄はえ?と小さく驚きの声を上げた 「音ない……し」 「お前の声はきっと届く。俺達は信じてる」 マイクを渡すと 唄はコクンと頷き マイクを手に取った