私と詩稀は急速に仲を深め 付き合うまでにそう時間はかからなかった 少しずつ取り戻される世界の色 圭も余命の1ヶ月を過ぎ未だ病気が進行する気配はなかった 全くなかった だけどそう思っていたのは私だけ 圭自身は最期の時が分かっていたのかも知れない 圭が亡くなる1日前 私と詩稀の重荷になりたくないと言って急に面会させてくれなかった だけど詩稀も私もいつかまたこの分厚い壁が無くなる そう信じ何も言わず病院を去った これが圭との最期の会話だった