奏でる愛唄




「今日良かったら私の家来ない?」


「あ……ごめん。今日は午後からボイトレと歌番組の収録がある」



つばさはそっかと言ってまた今度おいでと誘ってくれた



何だろう



つばさの言葉は嫌味に聞こえない


だからなのか凄く親しみやすくて安心した



「あれ?唄風邪引いてる?」



「え?どうして?」


「少しだけ音が低いから」



つばさは絶対音感らしく私の歌声と比べ少し低いことに気が付いた