「桜井怜奈!」 智が私の名前を呼び前に来るよう言った。 いきなりのことで少しざわつく教室。 「みんな黙っていて悪かった。実は…怜奈と俺は付き合ってる。」 一瞬静かになった教室はさらにざわついた。 「ほんとはもっと早くに言うべきだったのかもしれない…だから…ほんとに悪かった。」 智は深々と頭を下げた。 でも… 「先生頭上げてよ。」 みんながそう言ってくれた。