「高田先生…」


「お前だから言うよ。俺と怜奈は…付き合ってる。」


「やっぱり…」


「生徒には最終日に話すつもりだった。だからお前がバラしたいならバラしたいだけバラしていい。」


「えっ…?」


岡本くんはびっくりしたように顔を上げた。


そして言った。


「桜井さんの彼氏が先生なら、俺は諦めます。先生には敵わないから。それに、先生にも桜井さんにも残りの期間笑顔でいてほしい。だから俺は誰にも言いません。」


「…その代わり桜井さんのこと泣かせたら俺が貰いますからね。」


岡本くんはニヤッと笑った。