保健室には先生がいてすぐにベッドに寝かせてくれた。 熱を計ると38℃… 先生の用意してくれた氷枕を使い、私はいつの間にか寝てしまっていた。 そんな私が目を冷ましたのは、グラウンドから部活の声が聞こえ始めた時。 同時にベッドが軋む音がした。 「…智?」 寝起きのぼんやりした視界にはその人物が誰かを捕らえることはできなかった。