その夜、ベッドに入ってからふと智に聞いてみた。


「ねぇ智?」


「ん?」


ちょっと眠たそうな智の声。


「何で私のこと好きになったの?」


「何で…かな?」


「だって友達の妹だよ?抵抗なかったの?」


「それは全く。…一目惚れかな?」


「一目惚れ?」


「うん。初めて会った時に思ったの。怜奈のこと守ってやりたいって。」


智は恥ずかしいと言って布団を被ってしまった。