今までお兄ちゃんは友達を家に呼んだことがなかった。


そんなお兄ちゃんが家に連れてきたということは、よほど大切な友達なんだなって思った。


だから私は嬉しくて玄関で帰りを待った。



「ただいま。」

「お邪魔します。」


お兄ちゃんの後に続き家に入る友達。



そしてお兄ちゃんは私に友達を、友達に私を紹介した。


「よろしくね。」


そう言った友達は優しく微笑んだ。